インフォテリアとDragonfly Fintech業務提携 -mijinを基盤としたサービス普及の道筋-

 

本日、インフォテリア株式会社がシンガポールのフィンテック企業「Dragonfly Fintech(ドラゴンフライ フィンテック)」と事業提携を行ったと発表した。

提携内容としては、金融サービスの分野における決済ソリューション改善に関するもの。

今回事業提携に至った背景としてDragonflyの提供する決済ソリューションである「Transaction Ecosystem Platform Solution」(TEPS)を既存の金融機関にて採用する際、インフォテリアが提供するデータ連携を行うミドルウェア「ASTERIAシリーズ」を利用することで、既存の金融機関システムとTEPS間にて自動連携が可能となることを目的としたパートナーシップであるとのこと。

自動連携の詳細としてはTEPSを既存の金融機関システムへ導入する際必要になる連携基盤の構築フェイズにおいて、データの連携を行う場合にASTERIAシリーズを利用することでプログラミング作業を省いての基盤構築が可能となる。そしてTEPS導入に掛かる開発期間の短縮に繋がり、TEPSと各解析ツールなどとの自動連携基盤構築を容易に行える環境の実現を目指す。

TEPSの構築には先日、銀行における勘定系業務にて適用に耐えるとの実証結果を得たプライベートブロックチェーンサービス「mijin」が基盤となっている。またこの実証実験はDragonflyも担当した。

Dragonfly Fintech Pte Ltdとはシンガポールに拠点を置くフィンテックスタートアップ。テックビューロ社とブロックチェーンサービスの合弁事業を設立している。創業者のLon Wong氏は「nem」オープンソースプロジェクトのコアメンバーである。

 

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◇提携によりTEPSやmijin導入コストは削減。普及の起爆剤となるか

株式会社インフォテリアは昨年12月からmijinの提供元であるテックビューロ株式会社と事業提携を行っており、今後も国内だけでなく国外も視野に入れたブロックチェーン普及に力を注ぐ。

ブロックチェーンの長所は各所で強調されるが、現実的な普及方法として既存サービスとの連携は無視できない。その点におけるASTERIAシリーズの長所として、既存サービスとブロックチェーンを低開発コストにて連携可能なことは、今後ブロックチェーンサービスの普及する中で存在感を増す可能性が高い。

インフォテリアはブロックチェーンサービスと相性の良いミドルウェアであるASTERIAシリーズの提供を通じて、ブロックチェーンを利用したフィンテックサービス導入の促進に貢献するとした。

 

ブロックチェーンサービスの話題において、何が実現可能かといったビジョンの話題から具体的な導入手法に関するニュースとなった。ブロックチェーンサービスが一般化する日が近づいている。

 

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