先日ビットコインコアチームが新たにスポンサーを募集するためのプロジェクトを明らかにした。
今回の発表では個人のスポンサーを対象にしたものではなく、ビットコインを扱う企業を対象としたものだ。
プロジェクトの目的としてはビットコイン開発者の育成やウェブサイトの運営から、ビットコインを新たに分岐させるハードフォークのセキュリティや決済システムに関する研究まで多岐に及んでいる。
ビットコインの公式ウォレットである、ビットコインコアの開発を担うCiphrex社のEric Lombrozo氏は「ビットコインの運営はビットコインコアに代表されるプロジェクトによりサポートされている。しかしこれまでは企業がビットコインコアなどに対しサポートするシステムがなかった。我々はビットコインをより良いものにするために、広くサポートを募りたい」との考えを伝えた。
これまでにもビットコインの開発サポートを目的としたプロジェクトは存在した。しかし、ビットコインプロジェクトをリードしてきた開発者たちに充分な報酬を賄えていないという事実もあり、プロジェクトへ参加する企業の懸念となっていたと言える。他にクラウドファンディングや寄付といった方法も試みたが、決定的な打開策とはならなかった。
◇ビットコイン開発を取り巻く資金調達問題
Lombrozo氏は続ける「ビットコインの開発を継続的に進めるためには、充分な資金を集めることが重要な課題の1つだった。以前ビットコイン財団を新設することで資金調達に関する課題を解決しようと試みたが、去年その資金も底をついた。その後MITメディアラボのメンバーがビットコイン開発者へ報酬を提供したり、資金面でサポートしてくれる企業にポストを得る者もわずかにいるが、ボランティアで開発を行うメンバーの方が多い」
今回明らかにされたスポンサーシップ・プログラムは、ビットコインに関心の高い企業にとってはより直接的にビットコイン開発をサポートするプログラムとなる。スポンサー候補となったメンバーはビットコイン開発者達と直接連絡を取り今後の取り決めを行うことができる。
プロジェクトの資金調達はどのプロジェクトにおいても重要な問題の1つだが、今回明らかになった開発メンバーの状況や今後の資金調達によるビットコインの価値自体への影響も大きそうだ。
元開発メンバーのマイク・ハーン氏の発言やスケーラビリティに関する話題などビットコインが最大の時価総額を誇り原始の仮想通貨であるが故に幾つかの問題が言及されているが、他の仮想通貨も将来直面する恐れのある問題だ。
良い方向へ進むことを期待したい。
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