ビットコインの新たな利用方法が増えている。3月7日、ビットコインによる支払いができるcoincheck paymentを提供するレジュプレスがビットコインを用いた寄付が行えるクラウドファンディングサービスcoincheck donationsを発表した。
今回のサービスは国内NPO団体からの寄付を円滑に受付たいとの要望に応えた形になったようだ。日本国内では寄付行為が人々に定着しておらず海外からの寄付を受け付けたいが、海外からの送金受け取りには割高な手数料が必要であること、外貨の受付には複雑なプロセスが掛かるなど解決するべきことがあった。
そのような現状を受けて今回提供が開始されたcoincheck donationsは手数料もわずか、シンプルな方法で寄付を行えるという。寄付受付を希望する団体のサイトにビットコインアドレスまたはQRコードを掲載し、寄付送金希望者はそれらを所持しているビットコインウォレットで読み込むだけだ。ECサイトなどで決済を行う際のようにクレジットカードなどのIDコードを入力する必要はなく、また金融機関を経由することなく送金可能なため必要な手数料は数円ほどと、寄付受付団体の課題を解決する形となった。
寄付金の受付の際に寄付が必要な当事者へどのようなルートで送金されているか、と話題がある。coincheck donationsで利用されているビットコインでは金融機関などを介さず、送金履歴がパブリックな状態で共有されるため寄付金の動き方が分かりやすいメリットもある。またレジュプレスは以前にビットコインでの台湾地震被災者支援基金を開始した際に得た、海外からの小額寄付が行いやすいといった知見も活かされることとなった。
レジュプレスのホームページではcoincheck donationsの利用を開始希望者の受付を開始している。また提供開始と同時に下記8団体が利用開始を明かした。
・一般財団法人 CHANG アジア子供財団
・公益社団法人アムネスティ・インターナショナル日本
・公益財団法人日本対がん協会
・認定非営利活動法人かものはしプロジェクト
・認定非営利活動法人グッドネーバーズ・ジャパン
・特定非営利活動法人シャプラニール=市民による海外協力の会
・特定非営利活動法人世界の子どもにワクチンを 日本委員会
・特定非営利活動法人Malaria No More Japan
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