3月14日、株式会社レジュプレスが提供する仮想通貨取引サービス、coincheck内にて新たにEthereum Foundationが提供する仮想通貨、「Ether(イーサ)」の取扱いを始めたと伝えた。
Etherとは次世代のブロックチェーン技術であるスマートコントラクトを利用するためのプラットフォーム、「Ethereum(イーサリアム)」の中心となる仮想通貨。
microsoft社がイーサリアムプラットフォームのブロックチェーン技術を採用したことなどから注目を集め、2016年に入ってから時価総額が10倍以上に上昇し、500種類以上ある仮想通貨全体で2位となった。
・過去1年半のEthereum価格変動
◇スマートコントラクトとは
スマートコントラクトとは「契約の自動化」とも訳され、契約の履行をコンピュータが自動で行う仕組みのこと。そして契約と履行に関するデータをブロックチェーンにて記録することで改ざんの難度を上げ、なおかつ省エネルギーで行うことが可能とし期待されている。
またスマートコントラクトの応用としてEthereum Foundationが掲げる構想にDAO(Decentralized Autonomous Organization)、分散型自動化組織がある。
これは金融以外にも個人間でのコンテンツ売買の決済、コンテンツ配信を自動化することで一定のルールに基づいた無数のスマートコントラクトが結ばれる状態を指す。
その状態では現在の企業がそれぞれの対個人に行うサービスが、企業を介さず個々人の間に分散され、その認証が自動で行われるためDAOと呼ばれる。
将来的にはDAOにより従来の企業としての形式、また士業の仕事構造を変化させるとする見方もある。
そしてEtherは、スマートコントラクトを利用するための手数料として必要になる通貨である。
以上を踏まえビットコインのような通貨としての用途以外にもブロックチェーンを利用していることから、Rippleなどと合わせビットコイン2.0として区別される。
◇日本でも広がるEtherの取扱い
日本では先日QUOINEが取扱いを始めたが他取引所としてはKrakenでも購入が可能。そして今回coincheckでも購入が可能となり、今後も取扱いが広がると予測される。
現在coincheckではEtherを銀行振込のみで購入できるが、クレジットカード決済も計画されている。また日本円とEtherの売買のみ扱っているが、将来的には取引所の提供を視野に入れているとのこと。
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