7月11日、フィスコ仮想通貨取引所はビットコインを用いたECサイトでの支払いシステムに関する提携を2社と結んだことを明らかにした。
1社目は旅行に関するサービスを子会社にて提供しているイー・旅ネットドットコム。
イー・旅ネットドットコムは福田隆明を代表としており、本社は東京と港区に位置する。
そしてイー・旅ネットドットコムの100%子会社、ウェブトラベルでは旅行用ECサイトを提供しておりそちらでビットコイン決済が可能となるとのこと。
以前からの決済方法に加えて、新たにビットコインでの決済が可能となる。
ウェブトラベルでは旅行専門のB2C型クラウドソーシングを提供しており、インターネット経由で注文を受けるオーダーメイド旅行「こだわり旅行」が主なサービスとなる。
「こだわり旅行」はインターネット経由にてユーザーが希望を送信、「トラベルコンシェルジュ」と呼ばれる370人ほど存在する旅行コンサルタントが送信された情報に沿った旅行プランを提供するサービスとなる。
なおイー・旅ネットドットコムの親会社である株式会社ネクスグループの筆頭株主は株式会社フィスコとなっている。
◇イー・旅ネットドットコムに続き実業之日本社とも提携を発表
そしてフィスコ仮想通貨取引所により今回提携が発表されたもう1社は株式会社実業之日本社である。
実業之日本社は1897年に創業された歴史ある出版社であり、こちらは将来書籍を専門としたECサイトの開設を予定しているためその決済手段としてビットコインを導入する見通しだ。
現在実業之日本社では他の出版社と同様に日販やトーハンに代表される出版取次を専門に扱う企業を仲介し、ECサイトからユーザーへ商品を届けるという流通経路を取っている。
多くの出版社がインターネットマーケットでの流通ルート拡張を狙う中、インターネットでの決済に適したビットコインによる決済を兼ねてより考慮していたとのこと。
今回他者に先駆けてビットコインでの決済を導入予定と発表した形になるが、果たしてどのような盛り上がりを見せるか。
◇フィスコ仮想通貨取引所は将来の仮想通貨ハブとなれるか
今回提携が発表された両企業のECサイトで導入されるビットコイン決済を行うためのシステム開発は、フィスコ仮想通貨取引所同様フィスコグループであるSJIが担当するとのこと。
また以前にもフィスコ仮想通貨取引所は株式会社Eストアーとの提携を発表しており、フィスコグループ全体で仮想通貨業界へ注力する動きが具体化してきている。
もともとフィスコの持つB2Cのメディアリソースだけでなく、B2Bシーンにおける顧客パイプをフィスコ仮想通貨取引所にて活用し、B2C・B2Bの両マーケットを対象とした仮想通貨プラットフォーマーを目標とすると明らかにしている。
その中で今回の提携はB2Cシーンにおける旅行、そして書籍を専門とするマーケットでのビットコイン利用拡大を睨んでいる。
そしてフィスコ仮想通貨取引所自体はすでにビットコインを主に扱う取引所の開始すると公表されているが、さらに先のスケジュールとしてさらに業務を拡大することも明らかにされている。
現在明らかになっている内容としてはビットコイン取引所だけでなく、デリバティブサービスやB2Cではクラウドファンディング、B2Bではブロックチェーンを用いた社債サービスを扱うことであらゆる仮想通貨サービスのハブとしての立場を目標とする。
今回発表された提携がビットコイン利用を拡大し、フィスコ仮想通貨取引所の価値上昇、また仮想通貨市場の拡大につながるか。
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