インフォテリアCEO平野氏、シリコンバレーVCのアドバイザーに着任

 

2016年5月13日、インフォテリア株式会社代表取締役社長、平野洋一郎氏がアメリカ合衆国シリコンバレーに本拠を置くベンチャーキャピタル「Fenox Venture Capital」のアドバイザーに就任したことが明らかになった。

Fenox Venture Capitalには平野氏を加え4名のアドバイザーが在籍しており、四半期ごとに開かれるアドバイザー会議への出席や投資先選定時における助言を行い、Fenox Venture Capitalの成長を支援していくとのこと。

今回の発表に際し、平野氏からのコメントも発表された。

「Fenox VCは以前から日本に拠点を置くスタートアップ企業へ投資を行っています。例としてはテラモーターズ、マネーフォワード、エボラブルアジア、メタップス、Geniee、FiNC、ZUUなどが挙げられ、グローバルに展開するサポートもしています。またそれだけでなく、シリコンバレーのスタートアップや最新テクノロジーを日本の主要な企業と結びつけることで新たな市場開拓を行うという役割を果たしています。そのため今回Fenox VCという重要なチームのアドバイザーに就任したことを喜ばしく思い、Fenox VCが担当するスタートアップ企業をサポートしていきたいと考えています」

 

また合わせてFenox VC共同代表パートナー兼CEOのアニス・ウッザマンからもコメントが発表された。

「我々は国際的な取り組みのひとつとして、200億円規模のファンドを運営し日本のスタートアップをサポートしています。また2015年には実際に約24億円の投資を行いました。今回平野氏がアドバイザーに就任したことで、日本のスタートアップ業界へのコミットメントを促進するとともに、日本国内の大手企業へ効率的なイノベーションを促せると考えています。つまりFenox VCへ平野氏が加わることで、日本のスタートアップがグローバルに成長するサポートと、国内大手企業へシリコンバレー発の最新技術へのアクセスを実現することで、日本全体のグローバル展開とイノベーションをサポートします。」

アニス・ウッザマン氏は2014年6月から株式会社インフォテリアの社外取締役も務めている。

 

◇ブロックチェーン推進協会「BCCC」の理事長が米国VCのアドバイザーへ

今回アメリカ合衆国のFenox Venture Capitalアドバイザーへ就任した平野洋一郎氏はインフォテリア株式会社の代表取締役社長を務めている。そして2016年4月からは日本国内で初となる「ブロックチェーン推進協会」を設立し、その理事長へと就任するなど様々な業界へ幅広くITテクノロジーが普及するよう活動も行なっている。。

元々平野氏は熊本県に生まれ、熊本大学工学部を中退した後に熊本市内にてソフトウェア開発ベンチャー企業の設立に参加。ソフトウェアエンジニアとしてキャリアをスタートし、ベストセラーとなった日本語ワードプロセッサ「JET-8801A」を開発した。その後ロータス株式会社(当時は米国のマサチューセッツ州に本社を置き、現在では日本IBMとなっている)にて製品マーケティングや戦略企画部門の要職を務めた後、1998年にインフォテリア株式会社を創設。2007年には東証マザーズへの上場を行う。2014年の4月から2016年の3月までは日本産ソフトウェアのグローバル市場での競争力向上を目的としたコンソーシアム「MIJS (Made In Japan Software)」にて理事長を務めた。

インフォテリア株式会社は1998年に設立され、国内初のXMLを専門とするソフトウェア企業としてスタート。

企業向けにコンピューターやデバイス間を接続するためのソフトウェアサービスを取り扱っている。主力サービスである「ASTERIA」は異なるコンピュータシステム間にてプログラミングを必要とせずにデータを連携可能なソフトウェアとして、2016年3月現在5000社以上の企業にて導入されている。

またスマートフォンやタブレット向けに電子ファイル持ち歩きのためのサービス「Handbook」も提供しており、1000以上の企業、公共機関にて導入されている。

 

Fenox Venture Capitalはアメリカ合衆国のカルフォルニア州シリコンバレーに本社を置くベンチャーキャピタルであり、特に初期投資を専門としている。

これまでにアメリカ合衆国とアジアにて65以上のスタートアップ企業へ投資を行なっている。主な投資先としてAffectiva、Genius、Jibo、LARK、 META、ShareThisが挙げられる。サンノゼにある本社の他、日本、韓国、インドネシア、ドバイ、ベラルーシ、バングラディシュにオフィスを設けている。

 

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