アメリカ合衆国のニューヨークに拠点を投資銀行であるNeedham & Companyが新たに発表したレポートによると
、ビットコインが有する潜在的な市場価値は現在評価されている価格の1.6倍であるとのこと。
そのため本来の価格よりも200ドルほど高く評価されるのが適正であると伝えている。
現在のビットコインの価格は420ドル前後だが、様々な潜在的可能性を考慮すると650ドル近くの価格が付けられていても不自然ではないとした。
Needham & Companyの分析によると現在のビットコイン時価総額は63億ドルであるが、投資目的での購入分が約50億ドル(75%)ほどであると推測される。
値段の乱高下が発生しやすい仮想通貨やビットコイン自体を購入せずにビットコイン投資を行いたい投資家は、Bitcoin Investment Trustの株式入手を考慮することも手段の1つであるとした。
◇ビットコインが過小評価される理由はブロックチェーンが成長段階にあること
今回れポートを発表したNeedham & Company社のSpencer Bogart氏は、ビットコインが過小評価される原因として以下のように分析する。
「現在のビットコインに対する過小評価の原因として推測されるのは、ブロックチェーンテクノロジーである。また仮想通貨以外へのブロックチェーン応用がスピードを増していることも原因の1つだ。」
つまり、ブロックチェーンテクノロジーに対して市場の注目が集まっていることが、ビットコインの評価を埋もれさせる理由となっているようだ。Spencer Bogart氏は続けてまとめた。
「私はビットコインを中心に将来のテクノロジー業界が存在すると信じている。今後どのようにブロックチェーンテクノロジーが応用されて行こうとも、ビットコイン自身にはブロックチェーンの信頼に対するコアとなるポテンシャルを持つ。単純に決済サービスとしても、そして金(ゴールド)をデジタル化したとしても、イノベーティブである」
ビットコインの持つ可能性の再評価やゴールドのデジタル化に関する言及は、最近のイーサリアムプロジェクトの隆盛やゴールドのトークン化プロジェクト「Digix」への対抗意識か。
どちらにしろ、まだまだ仮想通貨には成長の可能性を感じる専門家も多そうだ。
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