Arcade Cityがブロックチェーン利用の配車アプリをリリース

 

タクシーの配車アプリを開発しているスタートアップ、Arcade CityがAppleとAndroidのアプリストアにてスマートフォン向けアプリをリリースした。

今回のArcade Cityアプリリリースに対して、すでにタクシー配車アプリサービスを配信しているUber、Lyftの両社は1月に価格を下げる対応を取っている。

先行のUber、Lyft両者とArcade Cityの明確な違いは、Arcade Cityはブロックチェーン技術をアプリに導入しドライバーとユーザーを直接繋ぐサービス構造であり、その点が話題となっていた。

Arcade Cityの発表によると現段階で3000人以上のタクシードライバーが登録しており、その多くがUberとLyftを利用しているドライバーとのこと。

今回Arcade Cityに登録されたドライバー達は既にアメリカ合衆国の100を超える街で1000回以上配車サービスユーザーに利用されており、登録ドライバーはオーストラリアにも存在するとのこと。

 

news_20160325_002_02

 

◇Arcade Cityの創業者は元Uber登録ドライバー

そもそもなぜ今回のサービスリリースに至ったのか。元Uberの登録ドライバーであり、Arcade City創業者のクリストファー・デイビッドは以下のように語った。

「UberとLyftの課題はサービスの価格管理を中央集権にて行っていることだ。Arcade Cityの特徴としてドライバーとユーザー間で利用料金を決めることができる。分散型のシステムを利用することでドライバーは独立したサービス提供者になり、個々の判断でより良いサービスをユーザーに提供出来る」

Arcade cityのアプリでは個々のユーザーが各ドライバーのプロフィール画面をチェックしてドライバーを選ぶことができるところまではUberと同じだ。

Arcade cityではさらに、各ドライバーが利用料金を自ら設定することができる。そしてタクシーサービスだけでなく、物品の配達や観光案内を提供することも可能だ。

現在設定されているタクシー料金の多くは「大多数のユーザーが適正だと感じる料金」になっているとデイビッドは言う。

 

◇Arcade Cityはイーサリアムでのブロックチェーン株式発行も視野に

さらにArcade Cityのブロックチェーンプラットフォームは登録ドライバーへ電子株式の発行を行うこともできる。

そのためにイーサリアムのプラットフォームを利用しているとのことだ。Arcade Cityは登録ドライバー達が2020年までに100%の株式を取得できることを想定しているとした。

創業者のデイビッドはイーサリアムプラットフォームを選んだ理由として、ビットコインのブロックチェーンと比較してP2Pを用いたユーザー同士の通信制御へ適していると述べた。

Arcade Cityは数カ月以内にメキシコ、カナダ、スウェーデンにおいてもサービスをリリースする。

現在既に利用可能となっているアメリカとオーストラリアと合計すると、5カ国にてサービスを利用可能となる。

 

 

Pocket
LINEで送る

1 Trackbacks & Pingbacks

  1. ブロックチェーン技術が米国ケーブルテレビへ、Sollywood TV – 仮想通貨通信

Leave a Reply

Your email address will not be published.


*