タクシーの配車アプリを開発しているスタートアップ、Arcade CityがAppleとAndroidのアプリストアにてスマートフォン向けアプリをリリースした。
今回のArcade Cityアプリリリースに対して、すでにタクシー配車アプリサービスを配信しているUber、Lyftの両社は1月に価格を下げる対応を取っている。
先行のUber、Lyft両者とArcade Cityの明確な違いは、Arcade Cityはブロックチェーン技術をアプリに導入しドライバーとユーザーを直接繋ぐサービス構造であり、その点が話題となっていた。
Arcade Cityの発表によると現段階で3000人以上のタクシードライバーが登録しており、その多くがUberとLyftを利用しているドライバーとのこと。
今回Arcade Cityに登録されたドライバー達は既にアメリカ合衆国の100を超える街で1000回以上配車サービスユーザーに利用されており、登録ドライバーはオーストラリアにも存在するとのこと。
◇Arcade Cityの創業者は元Uber登録ドライバー
そもそもなぜ今回のサービスリリースに至ったのか。元Uberの登録ドライバーであり、Arcade City創業者のクリストファー・デイビッドは以下のように語った。
「UberとLyftの課題はサービスの価格管理を中央集権にて行っていることだ。Arcade Cityの特徴としてドライバーとユーザー間で利用料金を決めることができる。分散型のシステムを利用することでドライバーは独立したサービス提供者になり、個々の判断でより良いサービスをユーザーに提供出来る」
Arcade cityのアプリでは個々のユーザーが各ドライバーのプロフィール画面をチェックしてドライバーを選ぶことができるところまではUberと同じだ。
Arcade cityではさらに、各ドライバーが利用料金を自ら設定することができる。そしてタクシーサービスだけでなく、物品の配達や観光案内を提供することも可能だ。
現在設定されているタクシー料金の多くは「大多数のユーザーが適正だと感じる料金」になっているとデイビッドは言う。
◇Arcade Cityはイーサリアムでのブロックチェーン株式発行も視野に
さらにArcade Cityのブロックチェーンプラットフォームは登録ドライバーへ電子株式の発行を行うこともできる。
そのためにイーサリアムのプラットフォームを利用しているとのことだ。Arcade Cityは登録ドライバー達が2020年までに100%の株式を取得できることを想定しているとした。
創業者のデイビッドはイーサリアムプラットフォームを選んだ理由として、ビットコインのブロックチェーンと比較してP2Pを用いたユーザー同士の通信制御へ適していると述べた。
Arcade Cityは数カ月以内にメキシコ、カナダ、スウェーデンにおいてもサービスをリリースする。
現在既に利用可能となっているアメリカとオーストラリアと合計すると、5カ国にてサービスを利用可能となる。
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