イーサリアムプラットフォームを利用した、予測市場のためのスマートコントラクト「Augur(オーガ)」がAirbitzとの提携を発表した。
AirbitzはアカウントサービスやEdge Securityの面にてAugurにコミットしていくとのこと。
今後のAugurのスケジュールとして既存のユーザー向けウェブサイトと同様に、自動暗号化や、デバイス間で同期、バックアップサービスを提供し、ユーザーが安心して使えるアカウント作成プロセスを実装するとのこと。
Augurチームの、Joey Krug氏は以下のコメントを発表している。
「従来からの分散型アプリケーションにおける課題のひとつとして、アカウントデータやプライベートキーの保存方法があった。中央で管理されるサーバにバックアップを取るしか解決方法はなかったが、今回Airbitzと提携を行うことで課題の解決を図る。」
Augurとは現実世界で起こる出来事の結果を予測し、その予測が的中したと判断された場合には配当金が支払われるという、分散型予測市場だ。
Augurはクラウドファンディングにて530万ドルを超える資金調達に成功していることでも話題になった。
今回Augurと提携したAirbitzはビットコインやイーサリアムなどを利用したブロックチェーンアプリケーションへEdge Securityを導入していくことを視野に入れ、2014年の創立以降、Edge Securityシステムの王ラットフォーム開発を行っている。
Edge Securityはユーザーのアカウントセキュリティ性能を向上させるとともに、重要なユーザーデータを保管する際の負担を大きく減少することができる。
そのため今回の提携により、Augurセキュリティの堅牢性はさらに増し、よりユーザーが使いやすい方法でアカウントの作成を行える。
そしてアカウントを作成するだけでなくデータの自動暗号化やバックアップ、同期を行うことができる。
◇Airbitzとの提携によりAugurはユーザーアクセシビリティの向上を狙う
Airbitz共同創設者兼CEOであるPaul Puey氏は以下のコメントを発表した。
「Augurは本来予測市場システムと分類されるがサービスが完成すれば、Airbitzのアカウントシステムを用いたAugurは、世にあるサービスの中で最もシームレスにユーザーアカウントの作成、データ暗号化、データバックアップ、そして同期を行うことが可能になります。」
Edge Securityが提供するプラットフォームシステムを利用することで、ユーザーの個人情報を適切に管理しつつ、他サービス間のアクセシビリティを高めることが可能となるか。
Augurプロジェクトのコアデベロッパー、Jack Peterson氏は以下のように述べた。
「私たちのチームはサービス開発をユーザーの視点から考え、Augurの利用方法は一般的なウェブサイトと同様に行えるべきだとしています。そのために今回のAirbitzとのパートナシップが存在します。
Augurユーザーは手動にて暗号キーの管理をする必要はなく、今までとなんら変わらない方法にてアカウントシステムを利用することができます。
従来のウェブサイトと同様に利用出来ることがAugurの考えるユーザーフレンドリーです。」
セキュリティ強化だけでなくユーザーの操作性向上と他サービスとのアクセシビリティの向上を図る狙いのようだ。
海外ではブックメーカーなど予測市場サービスが定着しているが、日本での普及はどうなるか。
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