香港に拠点を置くビットコイン取引所のGatecoinがハッキング被害に遭い、Gatecoinにて保管していた顧客の仮想通過資産の15%が被害に遭ったことが明らかになった。
現在Gatecoinでの取引は停止されており、「Gatecoinホットウォレットへの侵害についての正式な発表」というタイトルで今回の件について説明が記されている。
今回のハッキング被害は香港時間5月9日から5月12日の夕方にかけてGatecoinホットウォレットへ不正なアクセスがあったとされている。9日の夜にはGatecoinサーバーが再起動を起こしサービス障害が発生しており、Gatecoinは今回の不正アクセスとの関連性が高いとみている。
13日の夜に不正と思われる取引が発覚したため、Gatecoinは不正取引の調査と不正アクセス防止のためサービスの停止に踏み切った。
今回のGatecoinの発表によると、Gatecoinはマルチシグのコールドウォレットにて顧客の仮想通貨資産を管理しているが、今回の不正アクセスによってイーサ(ETH)の入金時にホットウォレットへ直接イーサを保管するようにシステムを書き換えられたとしている。
そのため、Gatecoinが普段ホットウォレットにて管理している仮想通貨5%以上に被害が及んだとのこと。
今回の被害額の合計は200万ドルほどで、Gatecoinが管理している顧客の仮想通貨資産の15%であり、仮想通貨としてはイーサで185,000ETH、ビットコインでは250BTCとなった。
以前から明らかになっていた発表によると、Gatecoinの利用顧客がDAO, DGD, REP, USD, EUR and HKDの取引を行うためのプラットフォームが5月28日に利用可能となるスケジュールであったが、BTCとETHの出金可能日はまだ発表されていない。
最近では仮想通貨取引所Shapeshiftも不正アクセスによって被害を受けている。
仮想通貨の市場価値の高まりに合わせて、仮想通貨取引所のセキュリティ問題がより重要度を増しそうだ。
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