JPMorganがブロックチェーン会議で新プロジェクト「Juno」公表

Linux Foundationが主宰するHyperledgerプロジェクトのミーティングにて新たなコンセプトモデルが公開された。

JPMorganが半年前から手掛けるプロジェクトの一つであり、「Juno」と呼ばれるプラットフォームであるとディレクターのDavid Voellが伝えた。

Junoは参加者の投票により、プラットフォームの合意形成がされるとし、今回の発表ではそのデモンストレーションも行われたとしている。

 

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◇JPMorganはブロックチェーンの持つ可能性を評価

JPMorganはブロックチェーン技術が将来広く普及すると考えており、開発にも力を入れている。

今回のプロトタイプは投票システムの利用と、それに基づくリーダーへのアカウント権限の移動など特定の組織内でのスマートコントラクト実行を目的としている。

そしてJunoはブロックチェーンの分散合意アルゴリズムにTangaroaを採用することで、企業システム上で想定される問題の多くが解決されるとした。

企業用のシステムにおいて問題になるのは、システム上の情報が正確であるかの確認やそれらの整合性確認に多くのコストが掛かることである。

それらの問題解決にブロックチェーン技術が活躍するというのが近年の見方だが、Junoの分散合意アルゴリズムTangaroaは従来のブロックチェーン以上の効果を発揮するとした。

JPMorganはTangaroaを利用することで、従来のブロックチェーン技術でのシステムよりも遅延時間を大きく削減できたとした。

そのためJPMorganは今後もHyperledgerと共にブロックチェーン技術の持つ可能性を研究を続けるとした。

 

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