先日行われたクラウドセールでは12時間で6億円を売り上げたDigixについての続報が入った。
DigixDAOにて利用されるデジタルゴールドアセットはOpenLedgerが独占的にトレードを行うとのこと。
Openledgerとはデンマークに本拠を置く取引所である「CCEDK」が運営している世界初の分散型取引所である。世界ではPoloniex, Bittrexといった大手取引所があるが、それらとの違いは分散型であるということだ。
既存の分散型取引所のためのプラットフォームにはCounterParty、NXTなどがあるが、OpenledgerのプラットフォームにはBitSharesが導入されている。Openledgerではビットコインやイーサリアム、米ドルペッグしたBitUSD、また独自トークンであるObitsの発行も行っている。
一方Digixは実在する金(ゴールド)の所有権をイーサリアムプラットフォーム上にてデジタルにトレードできることが特徴で、0.001gまで分割して安全にゴールドをトレードできる画期的なシステムに投資家の注目を集めた。
また以前セールに出されたDigixトークンの保有者には、ゴールドの取引手数料の一部が分配されることも人気を高めた要因となった。それらのトークンはイーサリアムの提供するウォレットにて保管されるが、そもそもイーサリアムはスマートコントラクトを利用するためのプラットフォームであるため、ウォレット機能には課題があるとされる。
だが現在BitGoの技術者が実際の利用に耐えるイーサリアムウォレットを開発中との話もあるため、今後に期待だ。
以下はOpenLedgerの紹介動画。
◇OpenLedgerがDigixDAOで独占的に売られるべき理由
OpenLedger のRonny Boesing氏によると「イーサリアムの持つスマートコントラクトプラットフォームとしての可能性は素晴らしいが、今回のDigixのような分散型アセットトレードを迅速に行うための設計ではなかった。対してOpenLedgerの長所は、まさにそこを補う高速トレードである。トレードは瞬間的に行われ、ブロックチェーンを利用するためセキュリティ性能と透明性に優れる。イーサリアムがDigixのアセットトークンを提供し新たなデジタルゴールドマーケットを作るのならば、OpenLedgerにてそのマーケット開くのがベストだ。」
市場の注目を集めていたDigixDAOだが、今回の発表ではOpenLedgerが独占的なパートナーシップを結ぶことに成功した。
分散を謳うブロックチェーンテクノロジー文化の中で、中央集権的とも言える今回の提携は市場やサービス提供者からのDigixへの注目度が高いことの裏付けと言える。
イーサリアムプラットフォームの取引速度の向上などによって状況が変化することもあるのか詳細は未定だが、今後もこのような独占的なパートナーシップが増えるのだろうか。
OpenLedgerは4月28日からイーサリアムアセットの取り扱いを開始し、その中にDigixのトークンも含まれているとのこと。
また合わせてOpenLedgerの取扱量が増えることで、Obits保有者への配当が増えるためそちらも注目だ。
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