5月に入り、アメリカ合衆国ニューヨーク州の取引所Geminiがイーサの取引を開始した。
今回のGeminiでのイーサ取扱開始は、ニューヨーク州金融サービス局がニューヨーク市に本拠を置く仮想通貨取引所に対しイーサの取引を認めたことを受けており、認可を受けたイーサ取引所は世界で初となる。
Geminiの発表によると新たにETH(イーサ)とBTC(ビットコイン)、ETHとUSDのトレードを開始するとのこと。
また取引所Geminiの共同創業者兼社長であるキャメロン・ウィンクルボス氏は以下のコメントを明らかにした。
「今回Geminiは世界で初となる、認可を受けたイーサ取引所としてトレードサービスを開始することとなりました。そして同時にニューヨーク州金融サービス局も世界初のイーサ規制当局となり、彼らがデジタル資産に関する金融当局におけるリーダーとしての立場であると再確認しました」
Geminiは投資家であるキャメロン&テイラー・ウィンクルボス兄弟によって運営されている。
ウィンクルボス兄弟はSNSサービス、フェイスブックのアイディアを自身達の盗用であるとして、創業者のマーク・ザッカーバーグを告訴し多額の示談金を取得したことでも話題となった。
その後ベンチャーキャピタルを創業するなどし、仮想通貨事業へと進出した。
◇ニューヨーク市長は適切な規制による仮想通貨の発展を支援
仮想通貨やブロックチェーンの有用性と共に語られるのが、マネーロンダリングやセキュリティに関する話題である。その中で様々な議論が展開されているが、Geminiでのイーサ取引開始に合わせニューヨーク市長、アンドリュー・M・クオモ氏は以下の考えを示した。
「今回のGeminiでのイーサ取引開始によりニューヨーク市が培ってきた伝統である、技術革新と新たな産業のサポートを次のステージに進めていくことができるでしょう。適切な監督者がブロックチェーンによる技術革新をリードすることで、ユーザーは安全なサービス体験を得られることができると考えています。」
またニューヨーク州金融サービス局長代理のMaria T. Vullo氏は以下のように述べた。
「適切で安全を考慮した規制を行うことで、ニューヨーク州はグローバルな仮想通貨市場をリードし、発展し続けてます。金融サービス局も継続的に開発のサポートを行い、長く発展が予測される仮想通貨産業の未来を作っていくでしょう」
今回同様、今後公的機関からどのような規制などが加えられていくのかが仮想通貨やブロックチェーンの発展に影響を与えていきそうだ。
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