日本国外に本拠を置くビットコインなど仮想通貨取引所SHAPE SHIFTが現在取引を停止している。
先日外部からのハッキング被害を受け、取引を停止している旨をサイト関係者が明らかにした。
SHAPE SHIFTはログイン登録を必要とせずにビットコインなど仮想通貨を他の通貨に交換、両替が可能な取引所として人気を集める大手仮想通貨取引所だ。
◇被害状況まとめ -ブロックチェーンの安全性は-
取引所のハッキング被害と聞くと、2014年に発覚した日本を拠点に活動していたビットコイン取引所「マウントゴックス(Mt. Gox)」を連想する人もいるかもしれない。
マウントゴックスの破綻理由は代表者による窃盗行為の発覚によるもので、ブロックチェーンの堅牢性が破られたわけではないことが一般的な見方である。
しかし大金を扱うこともあるビットコインユーザーにとって取引所の不祥事は、神経質にならざるを得ない問題だ。
そして今回SHAPE SHIFTの発表によると、外部からのハッキングを検知したSHAPE SHIFT側にてセキュリティ性能を向上させるために現在システムを落とし、取引を停止しているとのこと。
それに伴い、取引途中であった仮想通貨取引が取り消されるなどの影響はあるが、ハッキングによる顧客への直接的被害はないとのこと。
SHAPE SHIFT側のシステムダウンにより影響を受けた取引については、ヘルプセンターにて個別に問い合わせを受け付けるとのこと。
そのため被害はSHAPE SHIFTのホットウォレットへの幾らかの被害に収まっているとのこと。
またSHAPE SHIFT側は今回のハッキングに対し、以前SHAPE SHIFTにて勤務していた社員が関係している可能性が高いとしている。
SHAPE SHIFTは個人情報登録を必要としないシステム構造や、その利便性の高さから世界中に存在する取引所の中でも人気を集め、現在クラウドセールを予定し話題を集めているSlock.itのパートナーにも名を連ねている。
今回の事件によるクラウドセールへの影響は不明だが、結果的にハッキング被害はSHAPE SHIFTスタッフのオンラインアドレスのみに留まり、取引所による仮想通貨取引の安全性は脅かされていないと言えるのだろうか。
今回のSHAPE SHIFTの事例を参考に各取引所での、オフィスを離れるスタッフやその後のシステム管理に対するセキュリティ対策のモデルケースとなるか。
仮想通貨やブロックチェーンの安全な発展を願う。
いつも拝見しております。
2016.4.15現在、Slock.itはまだクラウドセールを開催していませんよ。
ご指摘誠にありがとうございます。
先ほど訂正致しました。
引き続き、どうぞよろしくお願い致します。